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大晦日のひととき


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干支の土鈴を買って会計を済ませていると後から「浅○さん!」と声をかけられた。低い声だった。振り返ると 下○幸男さんがニコニコしながら立っていた。手にたった今買い物をしたとみえてみつばを一束と一個の柚子を持っていた。

同じ市内に住んでいてもなかなか会わないものだが、半年振りかもしれない。

「久しぶりです。コーヒーでも飲みませんか!」彼は日常家でもドリップで入れるほどのコーヒー党である。

私もこれとて特別に急ぐ用事もないし「そうですね」といって近くの喫茶室に足を向けた。

彼は席に着くや否や私に話すことが溜まっていたかのように話し出した。それは格別用事のある話ではなく彼自身のストレスを解消することのようだ。

「最近は左手がリューマチで手袋を嵌めていないと冷える感覚を覚えます。したがって絵筆を持つのは右でも画を描く気が起きない。頭の中には構想がめぐり、ひらめきますがキャンパスに向かってなかなか実現しません。冬至を過ぎまだこれから小寒、大寒と訪れ、寒さが厳しくなるのに・・・。」

さらに続く「浅○さん、お幾つですか?私はやがて81歳を迎えます。家内を亡くして8年になりますが、よく今日まで一人で頑張ってきたと思いますよ。友人の半数以上は亡くなっているし、私の明日の運命も分かりません。でも好きな音楽や落語を聴いて楽しく生きようと毎日努力しています。そうそう、この夏にエリザベート・シュワルツコップもこの世を去りましたね。若かった頃SPレコードにしがみついていた時代が懐かしいです。確か享年90歳でした。(今となっては幻の名盤といわれたワインガルトナーの第九のソプラノのメンバーで世界的ソプラノの名歌手の一人である。)

女性の平均年齢は男性に比べ6~7歳上ですから私もそれから比べてあと3年の寿命ということになりますね。」・・・と笑って話していた。

話はまだ続いた。音楽から落語の話に移っていった。

「今の落語家はテレビやDVDが普及して、やたらに表情などに気を使い、その話の裏の真髄を伝えることに欠けているように思います。その点、昔の名人といわれた志ん生、金馬、文楽、正蔵、今輔・・・などに見れる落語本来の味が薄れているような気がします。」

なるほど私はそれほど落語に精通はしていないが何となく云われてみると分かるような気がする。

2006年の大晦日のひとときに、こんな話をしながらドリップで入れたコーヒーを堪能した。

今年も大変お世話になりありがとうございました。新たに開かれる新しい年!よろしくお願いいたします。
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by sazae322te | 2006-12-31 19:39 | 脳の若返りのために

T.Aさんからのメール

今日は何の日

昭和16年12月8日の今日は真珠湾攻撃から始まる大東亜戦争の突入の日です。この日朝から廊下で陽なたぼっこをしているタマの頭を撫でながら経堂の自宅で幼心にこの先の行方のみえない大本営発表の戦争のニュースをラジオで聞いていました。……と想像しています。 今東迦会の美術展で上野に来ていますが上野公園の紅葉が素晴らしいのにカメラを持参しませんでした。ざんねんです。
d0093704_19214578.jpgこれは携帯で写したものを送っていただきました。・・「携帯ではね。」と言うコメントつきです。
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by sazae322te | 2006-12-08 19:19 | 思い出